ファーストインプレッション 『侍道外伝 KATANAKAMI』

プレイ中のゲームを紹介しながら簡単な感想やレビューを書き綴るファーストインプレッション。今回は「侍道外伝 KATANAKAMI」。プレイ時間8時間ほどのところで執筆しております。

タイトル画面

2020年2月20日にPS4、Nintendo Switch、PC(Steam)より発売された剣術アクションRPGで、人気シリーズ「侍道」の最新作ですが、外伝ということもあり今までとは違ったジャンルになっています。今回はPS4版をプレイしての記事になっています。

CEROのレーティングはZとなっており18歳未満の方は購入できません。

ゲームの紹介

ゲームの一連の流れ

娘を借金のカタに取られた鍛冶屋の堂島のもとで借金返済を手伝うという形でゲームはスタートします。ゲームには昼パート、夜パートとあり、昼は鍛冶屋としてイベントをこなし、夜は謎のダンジョンに潜ってアイテム収集とお金稼ぎ、というのが基本的な流れになります。

連れ去られる七海

昼パートの鍛冶屋経営は、舞台となる六骨峠に存在する3つの勢力、「黒生家」「赤玉党」「宿場町」からの依頼で刀を作ったりダンジョンで集めたものを納品していき、勢力バランスをコントロールしていくことで刀の需要を増やし、借金返済を目指す仕組みになっています。

勢力図

夜パートになると一本松の元に辞界と呼ばれる謎のダンジョンへの入り口が開かれ、このダンジョンの攻略の中で手に入れた刀などのアイテムやお金を死ぬことなく無事に持ち帰ることで借金返済の足しにしていく事ができます。

ダンジョン内

昼パートと夜パートを交互に繰り返し、借金をすべて返済するのが当面の目標です。

昼パート 鍛冶屋

昼パートには多くのゲーム要素が詰め込まれていますが、その中で中心的な部分は借金返済と鍛冶屋経営の部分になります。

借金は分割払いで最初の返済額は100ですがその次は300、次は3000と要求額はどんどん膨れ上がります。更に期日が設定されていて、ダンジョン内で手に入れたお金や鍛冶屋としての売上を元にこの借金を返済していきます。

借金返済
土下座で許しを請えば期日は延長されるかも?

六骨峠に存在する3つの勢力へ恣意的に刀の納品を行っていくことで勢力バランスを崩し抗争状態にすることで刀の需要を増やしたり、特定の条件を満たすことで大量のお金を稼げる千客万来モードを引き起こしたりすることで効率的にお金を稼ぐことが可能になります。

千客万来モード突入へ

その他にもクエストのような「依頼」を確認したり、借金のカタに取られた七海への貢物や、各勢力が出している出店で道具を揃えたり、用心棒を雇ったり、施設などを拡張したりと様々な要素があります。

鍛冶屋では刀の作成はもちろん、耐久度の修理、強化なども行えます。材料を使用することで切れ味や耐久力を上げたり、号という特殊能力を付与したりできるので自分の気に入った刀を強化していく事ができますが、ダンジョンで死亡すると失われてしまうため注意が必要です。

号の付与

夜パート ローグライクなダンジョン

ダンジョンはランダムに自動生成され、特定の階層にはボスのような敵が待ち構えています。また、部屋の中に閉じ込められ敵が大量に湧くモンスターハウス的な物もあったり、隠れ里や宝の間、禁足地など特殊な階層もあります。

特定の階層には帰還できるゲートが存在していて、このゲートを使うか最深部まで到達することで脱出することができますが、ダンジョン内で死亡すると所持しているアイテム(装備中の物も全て)とお金、レベルに相当する段位はすべて失われるため、帰還するか更に奥まで進むか選択する必要があります。

帰還ルート

装備できる武器にはそれぞれ「構え」が設定され、構えごとに攻撃方法や奥義、特殊効果などがあるので自分の好きなスタイルを選ぶことができます。また敵を倒して「おうぶ」を貯めることで、様々な強化効果の得られる刀刻(かたなたいむ)や奥義を使用することができ、敵を一気に殲滅していくことが可能です。

しかし武器である刀には耐久力も設定されていているので注意が必要です。ダンジョン内にはこの耐久力を修理できる砥石台があるので拠点である鍛冶屋に戻ることなく修理できますが、刀を素材に修理するので修理用の刀を確保しておく必要があります。

砥石台

ダンジョン内では他のプレイヤーとマッチングする同期型と、他のプレイヤーのキャラクターをAIが操作する非同期型の2種類のオンライン要素があり、マッチングした相手のプレイヤー、もしくはキャラクターと協力プレイや対戦プレイができます。また、これらの要素は設定からON/OFFの変更も可能です。

マルチの設定

ゲームレビュー

システムは違えど間違いなく「侍道」

鍛冶屋経営や借金返済、勢力バランス、刀の収集に分解、作成、強化、納品、更には借金のカタに取られた七海への貢物、オンライン要素など色々なシステムがありますがどれも無駄や蛇足にはなっておらず、ローグライク+鍛冶屋要素という基本コンセプトがしっかりと表現された面白いゲームになっていると思います。

土下座
いつでもワンボタンで土下座が可能。何故か当たり判定があるので壺を壊したりもできる。

ローグライクの欠点にもなりかねない同じダンジョンの繰り返しプレイという要素に対しては、ダンジョン攻略の合間に借金返済と勢力バランスのコントロールを挟み込むことでダンジョン攻略への明確な根拠と目標が与えられていて継続プレイの大きな原動力になっています。

このゲームでは武器となる刀は一度ダンジョンに潜ると持ちきれずに半分捨ててしまうぐらい大量に手に入りますが、刀を作成するための材料へ変換したり修理のための材料や、各勢力への納品など様々な利用方法が用意されているため、より峻別して持ち帰る動機にもなっていて、いいアクセントになっていると思います。

刀は持ちきれないほど大量
敵を倒す度に刀が手に入るので所持枠はすぐにいっぱい。装飾品で拡張可能。

気になる部分としては、一番はダンジョンの単調さです。特に浅い階層からダンジョン中盤過ぎにかけては、ドロップする刀や敵のバリエーションなど変化に乏しいため、かなりだれやすいと感じました。階層をショートカットできる隠しポータルや難易度の高い裏エリア、隠れ里や禁足地などの特殊エリアもありますが、それでもこの単調さは少し気にかかりました。

ダンジョン攻略

戦闘部分は攻めと守りと崩しが必要な駆け引きの有るものになっていますが、時折有る難所は大量の敵を相手にする集団バトルか中ボス戦など強力な一匹のモンスターなので、こうした駆け引きが必要になる部分が少なく、プレイした印象としては慎重な駆け引きが必要な濃厚さも、バタバタとなぎ倒す軽快さも感じにくく、決して失敗しているわけではありませんがやや中途半端な印象を受けます。

中ボス戦

他にも抜刀/納刀などのモーション絡みやオブジェクトを壊したり拾ったりする煩わしさであったり、カメラアングルと視認性の悪さやUI周りの細かい不満、持ち物の所持数制限や持てるお金の上限など細かい部分を上げるときりがないぐらいになってしまうのが正直なところではあります。

七海への貢物
七海への貢物番付?

しかし、それでもローグライクとしての面白みと緊張感を感じれるダンジョン後半部分と鍛冶屋経営を中心とした昼パート、刀の作成や強化のシステム、さらにはどこでも土下座できたりと真面目さと馬鹿っぽさの同居する独特のは世界観は十分楽しめるのでゲーム全体に対する評価はそれほど悪くなく、むしろこうした要素にハマれば時間を費やすことに躊躇しないゲームになると思います。

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