ファーストインプレッション 『Virgo Versus The Zodiac』

タイトル画面プレイ中のゲームを紹介しながら簡単な印象を書き綴るファーストインプレッション。今回は「Virgo VS The Zodiac」。プレイ時間6時間ほどのところで執筆しております。

ブラジル在住のクリエイター集団が手掛けたJRPGテイストのゲーム(4Gamer様へのリンク)と言うだけで、かなりの異色作であることがビンビンに伝わってきます。星座を題材としてポップでアニメチックな8bit風グラフィックとQTEをベースにしたターン制のRPGというなかなかキャッチーな尖り方をした風変わりな作品ですが、プレイした印象はQTEベースの本格派RPGといったものでした。

  1. ゲームの紹介
  2. ゲームの印象や感想

ゲームの紹介

ストーリー、世界観

Steamのストアページによれば「プレイヤーは 12 星座が支配する銀河を舞台に、自分の正義のため黄金時代を再来させようとする “おとめ座の女王” Virgo(ヴァーゴ)となり、他の星座の王たちを征服しに行くというアンチヒーローファンタジー。」らしく、冒頭から壮大な話が展開するのかと思いきや主人公ヴァーゴとその相棒ジンジャーとの漫才チックなやり取りからスタートして、カプリコーン建設のボスを尋ねるために会社を訪問するという掴みどころのない状況からゲームは始まっていきます。

ヴァーゴとジンジャー
星座、黄金時代、カプリコーン建設、ヤギリーマン、マニフェスト労働組合など突拍子もない設定で特に深く語られることもなく物語は進行していきますが、こうした見せ方がこのゲームの大きな特徴の一つになっていて、宇宙を舞台とした壮大なスケールの話を身近なものへとうまく引き込んでいるのだと思います。また、マルチエンディングを採用していることが明かされていて主人公の行動によりいくつかのエンディングが用意されているようです。グラフィックは8bit風のポップで可愛らしいグラフィックですが、背景やキャラクター等、このゲームの雰囲気をうまく表現したコンセプトあるいいデザインであると思います。

ゲームシステム

戦闘はターン制のQTEバトルという独特なスタイルを取っていて、攻撃時も防御時も技を使用する際に表示され、時間内且つベストなタイミングでボタンを押すことでダメージが増減します。ミスをすると少しのダメージしか与えられず、防御時は大きなダメージを食らってしまいます。技によっては表示される十字キーを順番に押していくものや指定されたボタンを連打するものなどバリエーションが有り、当然敵の攻撃を受けるときも同じ用に様々なバリエーションに対応していかなければいけません。また、主人公や仲間のキャラクターには固有のボタンが割り振られていて(キーボード操作ならZ,X,Cなど)攻撃を受けるキャラクターに対応するボタンを押さなければいけないなど画面から目の離せない戦闘システムになっています。

QTEバトル
このゲームでは「野心」「器用さ」「忍耐」の大きく3つの属性があり、HPである「ハート」やダメージを肩代わりしてくれる「純潔」、さらに戦闘時においては状態異常、能力の強化や弱体など様々な要素が盛り込まれています。また、敵の攻撃は強力で、きちんと「ガード」をしなければ攻略することが出来ません。「ガード」が成功するとカウンターを発動することが出来、戦闘を有利に進められます。しかし、敵もこのガードを使用するので上手く立ち回らなければなかなか敵を倒すことが出来ないようになっています。

キャラごとにボタンが違う
装備品も独特で、通常時に使用する4つ、敵の攻撃を防御し、カウンターをする際に使う4つの合計8つのアイテムを装備できます。各装備アイテムには固有の技がありこれを使って攻撃や防御等を行いますが、ステータスにプラスやマイナスの数値もあるので戦略的に装備品を選んでいく必要があります。ほかにも装備品の錬成、強化などの要素もあり、こと戦闘に関してはいろいろな要素が詰め込まれているゲームであると思います。

装備画面
装備には様々な能力が備わっている
錬成、レシピが必要
錬成するには素材とレシピが必要

ゲームの印象や感想

6時間程度プレイしてみての感想としては、ゲームシステム、特に戦闘部分がかなりこだわりを持って作られてるなと言う印象です。QTEバトルに関して難易度調整が結構細かくできるので得意でない方でも難易度を落とせば問題なくプレイできると思います。難易度は3つあり、開発者の方が考えてる標準の難易度「ゾディアック」でプレイ中ですが、慣れないうちはかなり難しいです。基本的に大成功を連発してれば問題なく勝利することが出来ますが、成功止まりやミスをしてしまうと一気にピンチになったりします。属性や強化、弱体などの要素もかなり重要っぽく、戦闘前にある程度の戦略を立てておくのが戦闘を楽に進められるコツなのだと思います。戦闘で全員死んでしまっても戦闘自体はすぐに最初からやり直せるので問題ありませんが、その戦闘から逃げることは出来ないのでこまめにセーブするのは超重要です。

再挑戦
無理と思ったら任意で再スタートも出来ます

グラフィックやキャラクターの個性もそうですが、なにより緊張感と戦略性のあるQTEバトルを楽しめるかどうかがこのゲームの評価の一番の別れ目であると思います。世界観が独特で、属性やら能力やら他のゲームでは見かけない単語が多く、ステータス等もやや複雑なシステムなので戦略性に辿り着く前にリタイアしてしまう可能性もありそうですが、若干混乱気味ではあるものの少しづつ理解し始めて装備を吟味しながら強化している現状ではなかなか面白いゲームだと感じています。

ステータス画面
能力値や属性は個性的、システムも独特

ストーリーは序盤から大きな展開を見せるので今の所不満には感じませんが、マルチエンディングがどうなるのか興味深いところです。音楽もよく、マップ上に点在するオブジェクトにも個別にメッセージが設定されているなど、個性的ではあるがクオリティは高いゲームであると思います。

ローカライズ

翻訳に関しては相当な出来です。日本のゲームかと思うぐらいのレベルで翻訳、というよりしっかりとした「ローカライズ」が出来ていると思います。
あとなぜかシューティングゲームまであります。

シューティングゲーム
意外とよく出来てます